製造業でのRAKUPANDA導入事例
射出成型会社(製造業)のT社でRAKUPANDAを導入し3年目を迎えました。
35名の社員で、製造の傍ら事務作業を行っており、業務の標準化が大きな課題になっていました。
基幹システムまわりの業務を自動化し、業務の効率化、省略化を推進する中でRAKUPANDA導入における変化についてお話を伺いました。
忙しくて後回しになる働き方改革…効率化を妨げる手作業
多くの企業で何かしらの対策を行っている働き方改革。
製造業のT社も例外ではありません。
しかし、同じ「受注データを基幹システムへ反映させる業務」であっても
お客様が変われば作業手順は異なる為、業務の整理が難しく各担当者しか対応できない・・・いわゆる俗人化がはびこっていました。
導入前の状況を教えてください。
正直ね、誰が何をやっているのか全く見えてなかったね。誰がどこの会社を担当しているという事くらいしか把握していなかった。
改善したいと思って「効率化表彰&上位者金一封」なんて定期的にやっているけど、みんな目の前の業務に追われていて、なかなか成果は出てなかったかな。
なぜRPAの導入を決めたのですか。
最初は同じ八王子の会社だから話だけ聞こうかなという軽い気持ちだった。
話を聞いてみたら、人間がPCで行っている作業が、時間が来たら自動で代わりにやってくれる…
要するに、今までデスクに座って作業していた時間を、製造に充てられるという事なのでは?と。すぐ「これいいね!」と思いました。
確かに、初回商談の際に「いいじゃん」と言っていただきましたね。
導入に至った背景には丸投げできるサポート体制もありました。
システム技研であれば「導入するだけでなく、使いこなしまでフォローアップしてくれる」と信頼していただき、2021年より対象となる業務の洗い出しや、ロボット化していく優先順位を決めたり、一緒に進めてきました。
正式にRAKUPANDAを導入してからは、ロボットの開発やテスト運用、基幹システムのアップデートによるロボットの改修など全面的にまるっとサポートを行っております。
RAKUPANDAの稼働がスタートしてからは何か変化はありましたか。
目に見えて残業時間が減った。もちろん全員ではないが、いつも20時~21時まで残っていた従業員が今では19時には帰宅している。
他にも弊社は製造業なので、どうしても手を動かさなければならない業務がある。でもリーダー層は各種数値をチェックするために集計作業など事務作業が必要になる。20時近くまで作業をした後で、事務所でPCに向かってさらに遅くまで残るなんてことも普通にあったが、順次ロボットに任せるようになり極力事務作業を手放そうとする動きが出てきた。
今後さらに改善が進むのではと期待していますよ。
残業時間が減る以外にも変化はありましたか?
少しずつ、RAKUをするというと言葉が悪いかもしれないけど、この業務人間がやる必要ある?と考えられる人間が出てきた。
これも個人によって差があるので今後に期待したいが、自分のやっている業務がRAKUPANDAに任せられるんじゃ?
こうしたら手放せるんじゃ?という思考が持てる従業員が出てきたことが大きな変化だと思う。
実は製造業の現場では、機械に任せられない細かい業務が多岐にわたります。
例えば部品と部品をカチッとはめ込む作業や10本をゴムでまとめる等の、一見すると製造ラインでやっているのではと思いがちな作業も人間の手で行っている事が多く、そういった作業も「こんな機械があればもっと簡単に出来るのでは?」と現場からの改善提案がとても大切です!
今までは多忙すぎて改善にまで意識が向いていませんでしたが、RAKUPANDAの導入で一部の従業員であっても「改善」の意識が持てるようになったことは大きな変化であるとともに、嬉しい変化です!
今後さらに大きな変化を期待!
ロボットの開発をすることは自社では難しいが、こういう事をやりたいが可能かと相談する事が出来るのは助かる。
今後の展望を教えていただいてもよろしいですか?
うちはねまだ紙での業務も残っているし、そこまで自動化できる業務は多くないかもしれない。
でもRAKUPANDAは社員の意識が変わる手助けになっていて、その変化はうちにとっては大きな変化になると思う。
今は自分の業務が自動化されて恩恵を受けている社員だけかもしれないけど、彼らが変わる事で他の従業員も
「あっ、そうすればもっとRAKUになるのか」と気付くきっかけになると思う。なってほしい。
昔に比べて採用が難しくなったり、定着しなかったり変化してきている。もっとRAKUに働ける環境にしていかないとね。RAKUPANDAはただ業務を手放してRAKUになるだけじゃなくて、どうすればもっとRAKUになるのかを考えさせてくれる。
今後の更なる変化に期待してます!
今までは基幹システム周りの業務を自動化してきたが、今後はそれ以外の業務も視野に入れていきたい。
メインは製造なのでそこまで自動化できる業務は多くないのかもしれないが
忙しくて出来ていなかった事や、やった方が良い業務があると考えているのでそれらの自動化を実現していきたい。
また「改善」を思考できる従業員を増やすことで、業務の効率化とともに労働環境の改善を進めることで、会社として更なる成長を目指せるのだと思います。
ありがとうございました。
今後もよきパートナーとして企業の働き方改革に貢献していきます。